求人を探していて目にするSaaSとは

近年、IT業界ではSaaSという言葉を耳にするようになりました。SaaSとは「Software as a Service」の頭文字を取った言葉です。サービスの提供者側のサーバーにあるソフトウェアをインターネット経由で稼働させ、利用者側に必要なもののみ選択して利用できるサービスのことを指します。SaaSを導入する企業も増えているため、エンジニアとして働くことを考えているのであればSaaSのことも知っておくと良いでしょう。

SaaSを導入するメリットの1つは、導入ハードルが低く、低コストである点です。料金体系は各サービスにより様々ですが、ユーザーIDとパスワードで管理でき、ソフトのインストールが不要で、手軽に導入可能です。また、利用しているパソコンのストレージの容量を気にすることなく使用できますので、小さいストレージのデバイスでも使用可能です。

また管理、編集の利便性が高い点もメリットです。インターネットにアクセスできれば、複数のデバイスで管理することが可能です。複数のユーザーによる編集、共有事項が反映でき、データーの保存先はオンラインストレージになりますので、スピーディーな情報共有が可能になります。

次に、デメリットがあることもお伝えします。SaaSを導入するデメリットは、サービスの提供元に大きく依存する点にあります。自社で構築したソフトウェアではないので、カスタマイズできる範囲は限られます。自由度は低いと言えるでしょう。自社が求めることとは異なる新しい機能の追加が入ることもあります。最悪の場合、サービス終了に伴い、別のSaaSへの移管などが発生する可能性もあります。

また、提供元がソフトウェアを管理していますので、最新バージョン対応、セキュリティ対策は不要ですが、不正アクセスの可能性が高まります。ブラウザから簡単にアクセスでき、オンラインストレージに常にデーターがある状況なので、不正アクセスの危険性は常に存在することになります。