SaaSのメリット

クラウドサービスの普及によって、SaaSによってソフトウェアの機能提供を行うことが可能になっています。このSaaSには提供する側、導入する側それぞれにメリットがあります。

まず提供する側のメリットですが、それは安定的な収益です。かつてのように、ソフトウェアをCD-ROMなどの媒体を通じて販売するビジネスモデルの場合には、基本的には一人の顧客から収益が得られるのは、最初に販売したときだけでした。しかしSaaSとして提供する場合には、利用期間に応じて継続的にライセンス料を得ることが可能になるため、その間は常に安定した収益が見込めるというわけです。このようなビジネスモデルはサブスクリプションモデルと呼ばれており、将来にわたってビジネスを継続するために有用であると言われています。なおSaaSの提供に興味があるならば、SaaSにはいくつか種類があるためその件についてもチャックしてみましょう。

一方、導入する側のメリットはSaaSを使えば、ビジネス上の指標が明確化される点です。SaaSでは、顧客獲得コストや解約率、顧客満足度といった各種指標についての考え方が整理されており、例えば年間の売上成長率と営業利益率の合計が40パーセントを上回っていれば健全な経営が行われていると考えられています。そのため、仮に年間売上成長率が5パーセント減であったとしても、営業利益率が50パーセントを維持できていれば会社の運営上は問題ないという経営上の判断ができるのです。このように、経営上の指標を簡単に「見える化」できるようになるため、企業の経営者にとってSaaSは心強い味方であるといえるでしょう。